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  日本100名城・・・・・No.1 根室半島チャシ跡群
 「チャシ」はアイヌ語で「柵囲い」を意味し、砦、祭祀の場、見張り場など多目的な用途で使われていたとされます。
 北海道内でチャシ跡は500ヶ所ほど確認されており、根室市内には32ヶ所のチャシ跡が残り、うち24ヶ所は「根室半島チャシ跡群」として国指定史跡に指定されています。また、平成19年には日本城郭協会が定める日本100名城のひとつ(お城番号1番)として選定されました。 根室市内のチャシ跡が築かれた正確な年代は不明ですが16~18世紀頃とされています。 根室市内のチャシ跡は、海を臨む崖上に、半円形や方形の濠を巡らせた「面崖式」(めんがいしき)のチャシ跡が多く、濠を組み合わせた大規模なものが多いことで知られています。 現在、見学先として整備されているのはノツカマフ1号・2号チャシ跡とヲンネモトチャシ跡の2ヶ所です。

●ヲンネモトチャシ跡
 ヲンネモトチャシ跡は、温根元湾の西岸に突出した岬の上に盛土をして、壕で区画し、盛土頂上に平坦面を2ヶ所作り出しています。温根元漁港から見ると「お供え餅」のようにみえ、形の良好なチャシ跡として知られています。 近くには、約1,300年前のオホーツク文化期の竪穴住居もあり、この湾が古くから人々に利用されてきたことがわかります。

●ノツカマフ1・2号チャシ跡
ノツカマフ1・2号チャシ跡はノツカマップ湾に突き出した岬の上にあります。オホーツク海を一望できる崖上に、半円形の壕が巡ります。 1号チャシ跡は幅5メートル深さ約3メートルの半円形の壕が70メートル×25メートルの範囲で2つ連結しており、壕の内側に盛土が観察できます。2号チャシ跡は幅約3メートル、深さ約0.5メートルで半円形の浅い壕が巡っています。 ノツカマップは、1778年にロシアの商人シャバーリンが来航し公益を申し出るなど日露外交交渉発祥の地としても知られています。

※根室市HPより引用

 
 概要  平山城
 別名  ―
 築年/廃年  16~18世紀/不明
 築城主  アイヌ民族
 歴代城主  アイヌ民族
 所在地  ヲンネモトチャシ跡:根室市温根元59・60番地
 ノツカマフ1・2号チャシ跡根室市牧の内130番地
 最寄り駅 ◆ヲンネモトチャシ跡
 JR花咲線 根室駅 根室市街地から道道35号根室半島線(オホーツク海側)を約40分。
◆ノツカマフ1・2号チャシ跡
 JR花咲線 根室駅 根室市街地から道道35号根室半島線(オホーツク海側)を約20分。
 最寄りIC  ―
 駐車場  ヲンネモトチャシ跡:有(無料)
 ノツカマフ1・2号チャシ跡:有(無料)
 休館日 ◆根室市歴史と自然の資料館
月曜日、祝祭日休館(月曜が祝祭日の場合火曜日休館)、年末年始
◆根室市観光インフォメーションセンター(根室駅前)
12月31日~1月5日
◆根室市北方領土資料館
5〜10月無休、11月~4月は月曜日。年末年始
 スタンプ設置場所  根室市歴史と自然の資料館
 根室市観光インフォメーションセンター(根室駅前)
 根室市北方領土資料館
 ウェブサイト  根室市観光協会HP


  周辺の地図


      
  根室半島チャシ跡群の見どころその他情報
 ◆ヲンネモトチャシ跡
根室市街から道道35線を納沙布岬方面に向かって走りますが、左手に看板(見逃さないように注意です)があり左方向に進路を変えます。少し走ると小さな看板があり左下に駐車場があります。(駐車場の近くは漁師さんの作業場なので入らないようにとのことです)看板を頼りにヲンネモトチャシ跡に向かいますが、途中に野鳥観察用の小屋が有りその前にチャシの説明板があります。そこを右に曲がり進むと草の中に標柱が見えます。(8月に訪問したので草が膝上ぐらいに伸びており道も一人が通れるぐらいの細さでした)そこから先がヲンネモトチャシ跡になり、盛土や壕がしっかりと見えます。下が海になっているので歩行には注意してください。

◆ノツカマフ1・2号チャシ跡
こちらも根室市街から道道35線を納沙布岬方面に向かって走ります。風力発電の風車2基をすぎたら看板が現れますので見逃さないように注意です。この駐車場は3台程度しか駐車できないのでご注意を。駐車場からチャシ跡まで歩いて約8分ぐらいですが途中は草が膝ぐらいの高さではえています。T字路になったところに看板があり左が2号で右が1号チャシになっています。2号チャシには盛土と壕があり1号チャシは半円の壕が連結しており土橋も確認できます。

◆ポンモイチャシ跡
このチャシは納沙布岬にあり根室市北方領土資料館の南の方にあり徒歩で数分です。しかしながらこちらは整備がされていないため腰ぐらいの高さの草むらの中を人が草を踏み分けて歩いたであろうところを歩いて標柱までたどりつきました。草のため何も確認できず引き返し、入江になった対岸からチャシ跡を確認した次第です。

 見どころ

ヲンネモトチャシ跡
 ◆盛土
 ◆壕
ノツカマフ1・2号チャシ跡
 ◆盛土
 ◆壕
 ◆土橋
等が見所となります。

 観光スポット

風蓮湖 『風蓮湖』は根室半島のつけ根に位置し、周囲約96kmの海水の混ざる汽水湖です。 野付風蓮道立自然公園の中にあり、広大な湿原や森林、砂丘など変化に富んだ自然環境が広がっています。国内最大の白鳥の飛来地としてだけでなく、春国岱と合わせると日本で観ることができる半数以上、約330種の野鳥が観察される、屈指の野鳥の楽園として、全国的に知られています。 白鳥が訪れるのは10月上旬から風蓮湖が結氷する12月下旬まで。そして翌年の3月中旬から5月上旬までです。
※根室市観光協会HPより引用
温根沼 風蓮湖と並んで、根室を代表する湖沼が『温根沼』です。『温根沼』は、うっそうと茂るエゾマツの森に囲まれた周囲15kmの汽水湖で、根室湾につながっています。干潮時には沖合いまで砂州となり、アサリやホッキ貝などの潮干狩りで賑わう風景は、『温根沼』の風物詩にもなっています。
※根室市観光協会HPより引用 
納沙布岬 『納沙布岬』は、北緯43度23分07秒、東経145度49分01秒に位置する、本土最東端の岬で、最も早く朝日と出会えるところとして有名です。岬の先端に建つ納沙布岬灯台は、明治5年に点灯された、北海道で最古の灯台で、『納沙布岬』のシンボルでもあります。すぐ目の前には歯舞群島の貝殻島や水晶島、そして国後島など北方領土が手に取るように浮かんでいます。
※根室市観光協会HPより引用 
花咲灯台車石 日本有数の漁獲高を誇る花咲港を一望することができる花咲岬。 そして、そこに建っているのが『花咲灯台』です。『花咲灯台』のすぐ下に、放射状節理構造の玄武岩で、車輪を想わせる形をした奇岩、『車石』があります。 直径6mにも及ぶ形の見事さと大きさは世界的にも珍しく、国の天然記念物に指定されています。 近くには、直径1mから3m程度の車石が多数存在し、地球のドラマを感じさせてくれます。
※根室市観光協会HPより引用

 グルメ

 道東のグルメと言えば花咲ガニですよね。根室では7月~9月に漁が解禁され8月末には「かに祭り」が行われます。その花咲ガニを納沙布岬にあるお店でいただくことができました。茹でられた真っ赤なカニ(カニと言ってもタラバガニと同じヤドカリの仲間です)を店主がはさみで細かく切って食べやすくしてくださいました。食べると濃厚な味わいでめちゃくちゃ美味しかったです。夏が旬の花咲ガニを皆さんもご賞味ください。


 書籍

 根室市歴史と自然の資料館で書籍を販売しています
 <書籍の内容について>
  はじめに
  一、プロローグ
  二、江戸時代の蝦夷地(北海道)
  三、戦いの経過
  四、アイヌはなぜ蜂起したか
  五、松前藩の対応と処刑
  六、江戸幕府の対応
  七、戦いの結果
  おわりに

     






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